令和３年に世界文化遺産となった北東北の縄文遺跡群は、地域社会にとって大きな資産です。しかし過疎化が進む今日、それらを適切に保護・活用し後世に伝えていくためには、学問に裏付けられた新たな縄文の魅力の掘り起こしが必要です。
今回の展示は、現代人が再現した縄文土器や土偶を通して、縄文遺跡群の保護・活用の機運を高めるとともに、地域住民と観光客の双方に縄文の魅力を伝えることを目的とします。今では日本各地で縄文土器作り体験が行われていますが、真に縄文人が用いた原材料・道具・技術で行われている例は少なく、出来上がった作品もほとんどの場合、本物に比べ見劣りします。縄文土器や土偶を作ることはそう簡単ではありません。
本展示会の作品30 点は、田野紀代子さんとYoshi HR さんのお二人が、研究を重ね、粘土の調達から成形・施文・焼き上げまで縄文人を真似て製作されたもので、国宝や重要文化財に指定されている土器や土偶と見分けが付かないほどの出来映えです。田野さんの作品は本物に忠実、Yoshi HR さんの作品は本物をベースとしつつも独自の彩色を加えているところに違いがあります。皆様のご来場をお待ちしております。
日時
令和5年12月23日（土）～12月24日（日）9時～17時
場所
弘前市百石町展示館2階 第2展示室（弘前市百石町3-2）
入場料
入場無料（来場に際し、事前申込みは不要です）
問い合わせ先
弘前大学大学院地域社会研究科（人文社会科学部）教授
関根 達人
0172-39-3221
sekine@hirosaki-u.ac.jp
