大学院地域社会研究科では、大学院レベルの教育研究分野の学びの機会を提供するために、地域の社会人を対象に、平成30年11月10日~平成30年11月11日の2日間にわたり、むつ市にて公開セミナーを開催しました。(受講者は2日間累計41名)
本セミナーでは「下北から日本の未来を探る!」を大テーマとし、むつ市をフィールドに研究をする本研究科教員に加え、加藤陽治特任教授、地域戦略研究所福田覚准教授にも協力いただき、各講師の視点により下北に着目した内容で講義及びエクスカーションを実施しました。
▲小岩直人教授によるエクスカーション
▲エクスカーション①旧脇野沢小学校周辺
1日目はむつ市脇野沢において、エクスカーションおよび講義を実施しました。
小岩教授によるエクスカーションでは脇野沢地区のアナグリフ画像に照らし合わせながら、旧脇野沢小学校周辺をあるき、海成段丘や周辺のハザードマップについての解説が行われました。
▲講義②平井太郎准教授による講義
その後、「下北ジオパークのジオサイトから地球を学ぶ」として講義が行われました。続いて、平井太郎准教授により「脇野沢の『小さな拠点』から未来を展望する」と題して講義があり、これまで脇野沢で取り組まれてきた事例紹介等があり、講義終了後には地域運営組織により運営・経営をしているコミュニティセントー脇野沢温泉視察を行いました。
▲講義③福田覚准教授による講義
セミナー2日目は内山大史教授により「『青森型地方創生サイクル』を考える」をテーマとした講義があり、イノベーションの創出と人材育成を通じて地方創生を先導する取り組みについて解説がありました。続き、福田准教授からは「北日本の水産資源を利活用した地域振興」をテーマに陸奥湾の豊かな水産物を活用した「海の幸 下北プラッター」開発についてや、新たな水産物の価値の見せ方などの提案がありました。
▲講義⑤加藤陽治特任教授による講義
最後に加藤陽治特任教授により「下北地域農林水産物の栄養・機能性」と題し、地元産農林水産物の活用や特徴的な栄養・機能性を有する食品素材を活かした調理・加工技術による食材の利用活用法について講義がありました
▲「相談会」聴講高校生の質問に
熱心に応える内山大史教授
講義終了後には、受講生から、セミナーで学んだ地域に対する様々な視点からのアプローチや考え方を今後地域に活用していきたい、入学し研究を深め地域に還元できるようになりたい、今後も文理融合型のセミナーを開催して欲しいなどの意見を頂戴しました。