大学院地域社会研究科では、大学院レベルの教育研究分野の学びの機会を提供するために、地域の社会人を対象に、平成30年10月27日~平成30年10月28日の2日間にわたり、秋田県大館市にて公開セミナーを開催しました。(受講者は2日間累計47名)
本セミナーは大館市共催のもと「都市を再興する!?」とテーマに4つの講義とまちあるきに加え、大館市主催の「第1回大館市歴史まちづくり実践発表会」を聴講する内容で実施されました。
▲講義①村上早紀子氏による講義
セミナー1日目、講義①では本研究科客員研究員村上早紀子氏から「人口が減少する地域は、幸せを求めてはいけないのか」と題して、人口減少対策に取り組む全国の事例発表があり、人口減少社会であっても未来に向けて育てていく取り組みは、都市の再興につながる可能性があると講演いただきました。
続いて、研究科教員ならびに受講者と一緒に「大館市歴史まちづくり実践発表会」へ参加し、歴史や文化、風土から学ぶことを、まちづくりにどう活かせるかを大館市で実際に取り組まれている活動報告を聴講しました。
▲まちあるき①大館市長による解説
その後、福原淳嗣大館市長とともに大館駅周辺のまちあるきを実施し、大館市職員のガイドで、リノベーションによりにぎわい創出の場として活用される複合施設「わっぱビルジング」や、家のような映画館「御成座」、鶏めしで有名な「花善」ギャラリー見学をしたのち、平成31年5月にオープン予定の観光交流施設「秋田犬の里」建設現場等を見学し、大館市の魅力を共有しました。
▲まちあるき②映画館「オナリ座」視察
▲まちあるき③わっぱびるぢんぐ視察
▲講義②佐々木純一郎教授
セミナー2日目は佐々木純一郎教授による「地域の稼ぐ力と持続可能性‐地域ブランドを中心に‐」と題しアクティブラーニングを取り入れた講義が行われました。
▲講義③土井良浩准教授
続いて土井良浩准教授「まちづくりを再構築する、視点と方法」では、都市再興のためには、市民が新しいコミュニティをつくり、多様なまちづくり活動を展開することが大切であり、それによって都市空間は魅力的になると講義がありました。
▲講義④今田匡彦教授
講義最後は、今田匡彦教授より「サウンドスケープによる地域アート・プロジェクトの実践:音楽のユニヴァーサル・デザインに向けて」と題し、大館市にしかない音風景に新たな再興の可能性があるのではないかと講義がありました。
▲相談会の様子
講義終了後の相談会では受講者から、地域活動についての相談や、普段の業務に大変参考になる内容であったなどの意見が寄せられ、大変有意義なセミナーとなりました。