弘前大学大学院 地域社会研究科

「地域づくりインターンシップ(2020年度)」実施地区「今別町大川平地区」について

【今別町大川平地区とは】

大川平地区は今別町にある458人240世帯の農業集落で、北海道新幹線奥津軽いまべつ駅から車で約7分程度の距離に立地しています。伝統芸能「荒馬」や特産品「いまべつ牛」「一球入魂かぼちゃ」の栽培を通して、地域住民同士の繋がりだけではなく、県内外へその魅力を発信すべく活動に力を注いでいます。

 今別町ウェブサイトはコチラ

今別町

豊富な水産資源を中心とした漁業により発展してきた今別町は、少子高齢化が急速に進み、平成2年度に過疎地域として指定されています。
平成30年度における高齢者比率は54.9%と県下一高齢化の進んでいる自治体となっており、対策は喫緊の課題となっています。

  第五次今別町総合計画(PDF)

今別町大川平地区の荒馬(あらま)と関係人口

今別町大川平地区の荒馬は馬役の男性と手綱取りの女性がペアで勇壮に踊る郷土芸能です。田植えが終わり、農民が神に加護と感謝をするさなぶり(神送り)の行事として伝承されてきましたが、高齢化・人口減少とともに担い手が減り消滅の危機に瀕していました。

しかし20年前、遠く京都から荒馬を習いたいと大学生数人が大川平地区を訪れ、荒馬を通して地元住民と交流した結果、翌年からは後輩を引き連れて毎年訪問するようになりました。大学生が毎年訪れ荒馬を盛り上げてくれるようになり、地元も奮起し本格的に荒馬の伝承と再興に乗り出し、地元の若者も力を貸すようになりました。今では毎年100名もの学生やOBOGが大川平地区を訪れるようになり、荒馬の伝承と祭りの盛り上げに無くてはならない存在となっています。この学生を中心とした関係人口たちは大川平地区に「行く」ではなく「帰る」と言い、大川平の人々は「おかえり」と迎え入れる素敵な関係性が構築されています。

県外の関係人口との交流が始まって20周年の節目の今年、新型コロナウイルス感染症の流行により荒馬まつりが中止となり交流が途絶えそうになりましたが、リモートという新たな繋がり方が始まりました。関係人口が祭りの盛り上げ以外にも地域課題の解決に乗り出す等、新たな動きが出始め、コロナによるピンチをチャンスに変える動きがまさに始まろうとしています。

  荒馬の里資料館

荒馬の様子
▲勇壮な荒馬には全国から若者が参加
弘前大学大学院地域社会研究科 案内(PDF) セミナー動画

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